HOME  >  採用情報  >  先輩のコメント

採用情報


先輩のコメント

K.T.2011年入社 工学研究科 機械工学専攻

私は、ディーゼルエンジンの開発・量産対応におけるプロジェクトリーダー的なグループに所属しています。当グループはエンジン本体の設計担当として、IPAの各グループやコマツ車体開発センタ、工場の関連部門、米国のカミンズ社などと連携し、全体に目を配りながら開発を進めます。それだけにディーゼルエンジンについての幅広い知識と関係部門との折衝能力が必要です。私自身は4.5Lエンジンを担当しており、現在は欧州の排出ガス規制への対応を行っています。このエンジンを共同開発しているカミンズ社とも密なコミュニケーションが欠かせません。私の担当業務は様々な部門と関わることが多く、時には意見の対立もありますが、自ら最適解を考え、リーダーシップを持って仕事を進めることを心掛けています。コマツは、ディーゼルエンジンや油圧機器等のキーコンポーネントから自社開発できる建設機械メーカーです。若い社員も多く、早くから責任ある業務に携われる機会に恵まれています。自分が設計した部品が目の前でエンジンに組み込まれる様子を見ると感動します。エンジンは、単体ではなく、搭載された車両のエンジンとして評価されます。お客様に「コマツを選んで良かった」と思っていただけるよう、顧客ニーズを理解し、建設機械全体として世界一だと言えるディーゼルエンジンを目指したいと思っています。


K.I.2014年入社 工学部 機械知能システム学科

除雪で働くホイールローダ等を身近に見て育ったからか、目に見えて人の役に立てるこの仕事に魅力を感じて入社しました。入社以来私が担当しているのは、海外の鉱山で稼働しているような大きな建設機械に搭載される大型のディーゼルエンジンです。建設機械の排出ガス規制は国によって異なるため、お客様の要求も異なります。地域によっては最新の排出ガス規制対策より、品質の低い燃料や不純物の混じった水でも壊れないエンジンが求められる場合もあります。この場合、最新の排出ガス規制対応のエンジンをそのまま使うのではなく、そのエンジンをベースに設計変更を行い、お客様の要求に対応することが必要になります。私が携わっているのはそのようなプロジェクトです。最近、少しずつ部品の設計を任せてもらえるようになりました。当たり前ですが、もしその部品が狙った耐久性を出せない場合、すぐに次の対策を練らなければなりません。しかし、理論的に原因を予測できても、問題解決に向けて発想を転換するのは容易ではありません。発想の土台となる引き出しを増やすために、過去に実績のある部品を調べ、先輩にアドバイスをもらいながら日々勉強しているところです。この経験もいつか必ず役に立つはずです。信頼して任せてもらえるので仕事にやりがいも感じます。経験が少ない分、常に全力で、ポジティブな気持ちで頑張っています。


S.N.2013年入社 工学研究科 機械科学専攻

排出ガス後処理装置を開発するグループに所属しています。複数のプロジェクトを担当する中で、現在は主に中型エンジンを欧州の排出ガス規制に対応させる業務に携わっています。例えば4.5Lエンジンでは、カミンズ社が開発した後処理システムをコマツの車体に搭載するためにモディファイしていきます。建設機械には、過酷な使用環境に耐え、かつ現場を止めないタフさが求められます。その上、コマツは品質を最優先する企業であり、高いレベルの品質が要求されます。合理性を重視するカミンズ社と価値観の違いはありますが、互いの経験を照らし合わせてモノを作り上げられることに面白さを感じています。チームで行う仕事ですので、メンバーには背景から丁寧に説明し、納得して進めてもらうことを心掛けています。私は経験者採用で入社する前に乗用車メーカーにいたのですが、IPAで開発しているディーゼルエンジンは排気量のレンジが広く、乗用車では考えられないほど大きいサイズです。また、同じエンジンでもユーザーによって使われ方が違い、排気温度などの条件に差が出ます。後処理装置は条件が変わってもきちんと性能を出すことに難しさがあり、そこにやりがいも感じます。今後はさらにユーザーの利便性を考え、メンテナンス性も改善していきたいと考えています。


A.S.2008年入社 工学部 システム統合工学専攻

私はディーゼルエンジンの排出ガス後処理装置を開発するグループに所属し、現在は、カミンズ社と共同で次の排出ガス規制に対応する制御システムの開発を行っています。エンジンコントローラは車体側、モニタ側、エンジン側それぞれで開発を進めており、連携も複雑です。現在、シミュレーションを終えて修正のやりとりをしているところです。以前、研究部門にいた時は組織的に動いていましたが、IPAはその中で個人個人が意見を出し、より自発的に動いていると感じます。その一方で互いにサポートし合う風土もあります。かつて、量産前にミスが発覚してしまった時、みんなで前向きにどうしたら良いかを考えてフォローしてくれました。私は子育て中ですが、子供が熱を出した時など突発的な休みの時でも周りの方が協力してくれるので、これからも仕事を続けられると感じています。就職にあたっては、やりたいことと同じくらい、人や働く環境を見てほしいと思います。これからは仕事と生活を両立させる時代ですから、「サポート制度があるか」、「実際に使われているか」は大事な視点です。私は出産後に育児休暇をとり、復帰してしばらくは時短勤務し、今もライフサポート休暇を活用しながら働いています。育休復帰後は特に、チームでモノを生み出す喜びや達成感を強く感じています。


S.K.2015年入社 工学研究科 航空宇宙工学専攻

私は、エンジン内部の主要部品を開発するグループに所属しています。エンジンのサイズを問わず、担当する部品に特化した研究や開発を行うのが特徴で、私自身はピストンやクランクシャフト、コンロッド等を担当しています。エンジンサイズを変えずにパワーを高め、求める性能を達成するのが近年の傾向です。増大する負荷に耐える材料・構造を研究し、世界中のサプライヤーから情報を集めて検討・解析しています。燃費やパワーアップ、メンテナンス性の向上は普遍的なテーマであり、現在、エンジンの基本設計そのものを見直すプロジェクトも進んでいます。入社3年目ですが、次世代に通用するエンジンの開発に携われる重要なタイミングに立ち会えるのは幸運です。私達の担当部品は熱やダストなどシビアな環境に影響を受けやすい部品が多く、工学の知識をよく使います。大学で学んだ“四力”(材料、機械、流体、熱)の知識が思った以上に役立っています。また、当社は教育・研修も充実しています。入社後2ケ月はコマツ全社の集合研修があり、IPA配属後には実務的な基本技術等を学びました。社内の勉強会もあり、2年目以降もユーザー先研修など多様な研修機会に恵まれています。若手の社内技術コンテストも、モチベーションになると思います。


A.I.2010年入社 エネルギー科学研究科 エネルギー変換科学専攻

エンジンの心臓部である電子制御や効率的な燃焼、燃料噴射を開発するグループに所属しています。私が担当するのは燃費や排気エミッションに関わる部分で、現在は次世代に通用するエンジンの開発に取り組んでいます。ベースエンジンを新しくするためにコンセプト策定から行うプロジェクトで、仕事を進めていくためには、自分から提案していく必要があります。市場調査や情報収集を行い、「将来エンジンはこうあるべき」という想いを持って設計・解析し、妥当性を示していきます。自分の決断に対する責任も感じます。IPAは自動車会社各社合同のエンジン研究プロジェクトや米国のコンソーシアム等にも参画していますので、そういう場で情報を得て見識を拡げます。このプロジェクトに入る前は、社内留学制度を利用して英国ブルネル大学に留学し、1年半、デュアルフュエルを用いた燃焼の基礎研究をしていました。様々な知見を得ることができましたし、エンジン内部を撮影できる設備を使って燃焼を可視化する体験や解析方法は、次世代に通用するエンジンのプロジェクトにも役立てられると思います。また多様な国の人々と関われたことも、価値観を拡げる良い機会になりました。進行中のプロジェクトでは、ぜひ“ダントツのエンジン”を作りたい。お客様も競合他社もビックリするモノにしたいと考えています。


Y.S.2012年入社 工学研究科 機械システム工学専攻

私は、設計グループとは一線をおいて、客観的に排出ガスの分析や耐久性をチェックするグループに所属しています。コンプライアンスや品質の砦でもあるため、常に「このエンジンを世に出して良いか」という視点で品質確認を行っています。排出ガス規制対応のための試験では、規制文書にはない細かな設定条件や計測方法を規制当局とすり合わせる役割も担います。テスト条件の確認漏れやテスト手順に不備があると、社会的信用を失うことになりかねません。規制文書に書いてあることだけを満たしていれば排出ガス認証を取得することはできますが、これまで築き上げた経験を元に、細かなところに目を光らせ、正確な試験を行うことが私たちの使命です。昨年、私は中国に出張し、中国の認証試験を行ってきました。試験に対する考え方の違う方々に、正確に測定を行うための細かな条件設定を説明するのは大変でしたが、会社から信頼を得て仕事を任せてもらい、無事認証を取得できたことは嬉しい経験でした。欧米で新たな規制を決める前には、規制当局がメーカーの意見をヒアリングし、将来的な規制の方向を共有する機会があり、IPAもコマツの一員として現地に赴きます。そういう場に臨むと、コマツは世界ブランドなのだなと実感します。


M.K.2008年入社 工学研究科 エコロジー工学専攻

私の所属するグループのミッションは、次世代に通用するエンジンの企画・開発において、各コンポーネント部品の担当グループを引っ張ってひとつのエンジンにまとめ上げることです。ここ20年ほどの排出ガス規制対応の流れとは異なるプロジェクトで、世の中の技術動向を把握し、車体を開発する部門やエンドユーザーの意見を吸い上げながらエンジンコンセプトを企画し、その後は開発までを一貫して担当します。コンセプト作りには、想像力が必要です。お客様に喜んでもらえるエンジンにするために、「何を優先し、どんな魅力を作るのか」を具体化していきます。また企画と並行して、それを実現する手段についても先行研究していきます。当社には各段階で充実した教育研修が用意されており、配属後2年間新入社員をサポートする制度もあります。メンターと呼ばれる先輩社員と上司が1人1人に育成計画を作成し、新入社員・メンター・上司と目標を共有して教育を進めます。私も新入社員の頃、先輩のサポートがあってとても助かりました。私が後輩を指導する際も、業務の目的・内容・進め方をしっかり理解した上で取り組んでもらうように心掛けています。また各部門のキーパーソンを知ってもらうことや社内の関係構築もサポートしていきたいと考えています。